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スパイラルアップ株式会社 代表 原 邦雄
株式会社スパイラルアップ |
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第2回の対談は、株式会社いきいきらいふ代表取締役会長、社団法人日本介護協会理事長の左敬真さん。学生時代に見学した特別養護老人ホームに衝撃を受け、介護の道へ。 24歳で大学院卒業と同時に起業。居宅介護支援、訪問介護、デイサービス、福祉用具の介護サービスに加え、全国初の入浴専門3時間デイサービス「いきいきらいふSPA」を展開。業界以外からも注目を浴びる。また日本介護協会の理事長として「介護から日本を元気に!介護から日本をつくる!」を目的に、介護業界最大級のイベント「介護甲子園」を主催。介護を通じて日本を活性化させるための取り組みを積極的に行い、業界全体の改革に乗り出している。今回は左さんとの対談を通して、「ほめ育」が離職率低減にどう繋がるかをお伝えします。
「ほめ育」では、従業員を大切にすることをポイントの一つとしていて、その部分で左さんとは接点があったと思います。その価値や、左さんのお考えをお聞かせください
これまでの経験や挫折を振り返って社長業を考えたときに、「気持ち良く従業員に働いてもらうことに尽きる」という結論に至りました。すると叱って売り上げを伸ばすのには限界があります。楽しい職場にして、仕事をしたい職場にして売り上げが伸びればそれがゴールだと思っています。
もう一つは、「ほめ育」の手前にはしつけが必要だということです。会社としてある程度の決まった習慣を作っていく必要があると思っていて、弊社では「鬼軍曹」を役割として入れて、叱咤激励をしてもらっています。社長がニコニコしているなら別の誰かが徹底して管理しているような、そういった役割が組織には必要ですね。
長所を伸ばしきった上で躾をすることが大事ですね。人間ですから感情論で言ってしまうことも仕方がないと思いますが、「ほめ育」のワンランク上のゴールの一つは、思い切り叱っても感謝に変えられる人間関係を構築することです
もっと言えば仕事上のコミュニケーションを超えてプライベートを含めたところまで入っていって、相手の時間を気にせずに自分から歩み寄れる関係を作っておかないと、お互いに気を使ってしまいますよね。
うちの会社にはルールとして「その従業員とサシで酒が飲めるか」というのがあります。飲みに行きにくい相手だったら関わりを多くしたり、時には第三者を入れて酒を飲みながら、会議をしながらいいところ探しをしています
世界から日本の介護は注目されていて、いずれはハード面もソフト面も輸出されると思います。従業員育成や「ほめ育」も含めた、高齢化社会の先進国を担っている存在として、メッセージをいただけませんか?
国に関係なく、人が集まれば人の問題は絶対についてきます。例えば、みんな 「仕事がない」と言いつつ介護職にはなりたがらない。介護は全世界的に人気のない職業なのです。そうなると経営者としては「どんな環境を提供していくか」に尽きますよね。甘やかすか導くかの差はありますが、「ほめ育」を通して本人にモチベートさせることが大切です。
組織が人を承認しながらうまく誘導して、最終的にみんながハッピーになる状態を目指すことは人類共通です。介護は人の命に係わるものなのでなくてはならないものですし、日本が2000年からのこの15年間で通ってきた道はストーリーとして世界に提供できるのではないでしょうか。
「ほめ育」がこれからの日本でどういう役割をするか、左さんは何を期待しますか?
会社の売り上げを伸ばすためにほめるのではなく、ほめることで結果として売り上げが伸びる流れが真実なのだと思っています。経営者が本気で従業員をほめる感覚が根付くと良い環境が作れますし、彼らがその子どもたちに対しても同じことができるようになるでしょう。さらに本人が自分を承認してほめられるようになれば、全体的に企業から人が去っていくことも止められると思っています。「ほめ育」には、この流れの中心の役割を担っていただきたいです。
【左会長プロフィール】
1977年、東京生まれ。 2002年、24歳で大学院卒業と同時に起業。「自分が受けたい、家族に受けてもらいたい介護サービスを提供する」を理念に会社を設立。理念を実現するニーズに基づいた新しい介護サービスとして、短時間入浴専門デイサービス「いきいきらいふSPA」を展開。また「介護から日本を元気に!」を理念に、介護スタッフ自らが介護の取り組み・想いを伝えるイベントとして「介護甲子園」を主催している。