はじめまして!
『ほめ育』コンサルタントの原邦雄です。
2010年、記録的な、暑い暑い夏のある日、
「ウチの従業員は全員ダメだ」と嘆く、
飲食店チェーンの経営者にお会いしました。
「地区長も店長連中も、ちっとも仕事しとらん」と言うのです。
「いや、地区長も店長も頑張っている」と突っぱねる私。
会ってすぐ、いきなりケンカです。
なぜ、訪問したばかりの企業の、
現場の従業員たちの頑張りがわかるのか。
それは私が、「現場に強いコンサルタントになりたい」と願い、
大手コンサルファームからラーメンチェーン店の洗い場に転職して、
店の現場を味わい尽くしたからです。
店長は、孤独だ。店長は本社と店舗の間に挟まれ、
プレッシャーと日常業務につぶされそうになっている。
そうです。それも、「たった一人」で・・・。
経営者は毎日各店に足を運んで、
そんな厳しい現場を見ているのか。
いや、物理的に無理でしょう。
では、たいして見てもいないのに「怠けている」と断ずるとして、
経営者がそんな突き放した態度で、会社のために働く
仕事熱心な店長が育つだろうか…。
静かに、しかし熱く、反論に次ぐ反論を繰り返した数時間ののち
別れ際、その経営者が私に言いました。
「ありがとう」
彼にNOを言う従業員や、議論を吹っ掛けるコンサルタントは、
それまで皆無だったのだそうです。
みな、彼のことを独裁者のように恐れていたのでした。
私だって、このケース以外は、
会っていきなり経営者とケンカしたことなどありません。
でも、地区長や統括店長、店長はじめ現場スタッフが日々、
精一杯働いている点だけは、絶対に譲れない。
現場を知り尽くしたコンサルタントとして。
店舗数が増えるにつれて目が行き届かなくなったり、
業績が思うように上がらなくなったりして、
だんだん従業員を信じられなくなる気持ちはわかります。
でもあなただって、創業当初や店舗数が1つや2つだったとき、
業績がそれなりに上がっていたとき、
「ウチに就職してくれた従業員を大切にしよう」
と、大きく信頼を寄せていたはず。
まずは、あなたからほめましょう。
連日、現場で闘っている従業員たちを。
ほめられれば、人は変わる。
人が変わればチームが育ち、
数字という「結果」に結びつきます。
上記の企業は、わずか3ヵ月で
昨年対比120%の売上を達成しました。
ほめるところなんか、ない。
ほめるための言葉も、場も、見つからない。
ほめたいけど、気恥ずかしい。
ほめる側の、そんな揺れる気持ちを受け止めながら、
あなたが本当は、従業員を大切に思っていることを、
そのほめ言葉とともに伝えるのが私の役目です。
数ヶ月の研修後、業績アップはもとより、
他人の可能性を信じる創業時の喜びを取り戻せることこそが、
社内で最初にほめ言葉を発するあなたにとって、
何より貴重な収穫になるだろうと確信しています。
いかがでしょうか?
興味をもっていただけましたか?
数か月の後に、このような感想をいただきました。